harunoma

リコリス・ピザのharunomaのレビュー・感想・評価

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)
1.3
取り敢えずPTAは、自らがカメラをやるのを辞めたほうがいい。
物語すら撮れていない。
生々しくリアルで、運動感すらあるこれらの身を引いた地続きの映像たちは、抱き合う姿すら1カットのガラスの反映を望遠で捉えてしまうくらいにシニシズムが蔓延している。走ったとしても、地方のPVの域を出ないのが痛い。不愉快を通り過ぎる何か。
そう、ユスターシュの愉快な知性などない。
おそらくPTAの最高傑作ではあるのだろう、完全に嫌いなファンだ。この兄さんははっきり最初期から苦手だ。それは出来の悪い中間の偽のアメリカの兄だからだ。
グレース・ケリー
結局ハリウッドらしきものの周縁
これではワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの方がまだマシだ。
明らかに撮影隊も「SUPER8/スーパーエイト」の方がいい。
脇役にいるショーン・ペンは『ミスティック・リバー』『LIFE!』以外のゴミをまた積み重ね、トム・ウェイツですら意味が不明だ。

まったく前知識なく見たら、
ミニハリウッドのような子役のティーンエイジャー、30(25歳設定らしい)のショタコンになりうるお姉さんの70年代、ビタースウィートな青春映画。
で? 35mmで撮ろうが、DCPデジタルの70年代とは何か。まったくコダックの荒みが画面にはない。
PTAはどこまでも軽く、皮肉だ。
そしてすでにおっさんのような、フィリップ・シーモア・ホフマンの顔の息遣いそっくりのこの少年を含め、あらゆる顔がPTAはゴミだ。Sense of America など、そんな自意識はカリフォルニアには存在しない。
相米慎二がまったく足りない。


メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)
13人の命
2022年8月5日からAmazon Prime Videoにて世界同時配信した。製作会社のメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)は同年3月にAmazonの傘下に入ったが、本映画はAmazon Prime Videoにて独占配信された最初のMGM作品となった
harunoma

harunoma