リコリス・ピザのUのレビュー・感想・評価

なんとも形容しがたい作品。PTAらしいといえばそうなのかも。

予告で表現されているような、分かりやすいさわやか青春ラブストーリーだと思って観ると裏切られる。でもその一筋縄でいかなさにとてもリアリティを感じる。良いことばかりでもなく、美しいことばかりでもないところが、まるで本物の記憶を振り返っているかのよう。

キラキラした刹那の美しさや、キャラクターそれぞれの若者らしい無鉄砲さ、70年代の雰囲気は抜群で音楽も素晴らしく、時間が経ったらまた観たくなる作品かもしれないなと感じた。