玉置コウスケ

ゴッドファーザーPART IIIの玉置コウスケのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)
5.0
結末が衝撃的すぎました…。驚愕すぎてしばらくは放心状態になりました。

ストーリー面はこれまたビジネスの話がちょっと複雑で1回観ただけでは全部を把握しにくいですが、繰り返し観て細かいところが分かるとコイツとコイツがこう繋がってて、こういうことを企んでて、という計算された脚本になってることに気づき面白かったです。

老いて丸くなったマイケルを演じるアル・パチーノの名演ぶりは最高ですね。
過去を悔い、ケイとの仲を修復しようとする姿や、ヴィンセントを一人前にしようとする姿に彼なりの過去の反省と罪滅ぼしが見て取れました。

そしてなんと言っても良かったのが、ヴィンセント役のアンディ・ガルシア!
最初、「あの短気なソニーの息子役にアンディ・ガルシアは合わないどうなんだ?」と思ってましたが、観てみてその思いは吹っ飛びました。
ソニー譲りの気性の荒さと、コルレオーネ家の格式高い雰囲気見事に表現されててとても良かった。
正装のときの醸し出す色男フェロモンすごかったです。

コニーを演じるタリア・シャイアも、まるで母親的な立ち位置でヴィンセントをサポートし、ファミリーの仕事もこなす“組の姐さん”のような存在感のあるキャラになってて面白かった。

不評をよく見聞きするこのPART3ですが、マイケル・コルレオーネの晩年を描いたものとしてはかなり面白く観れました。
諸事情でトム・ヘイゲンが登場しないことも加味した上で考えると、上出来な作品に仕上がってると自分は思いました。