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ゴッドファーザーPART IIIのyaotomoのネタバレレビュー・内容・結末

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

個人的には三部作の内最も好きだ


ローマカトリック教会、バチカン銀行を巻き込むスケールの大きさ、part1を彷彿とさせる目の前で最愛の人を失う胸が引き裂かれる瞬間。

好きな登場人物はドナル・ドネリー演じるギルディ大司教だ。気が小さく、すぐにタバコに精神の安定を求めているが、保身や欲望のためならば殺しすら厭わない。
神に近い立場でありながら掌が血塗られている悪党だ。シリーズで最も不気味な存在である。その最期のシーンも美しい。

アンディ・ガルシア演じるビンセントについて。前半部分では沸点が低く気に入らんものには容赦なく血の制裁を下さんとするその様はソニーの血を感じずにはいられないし、怒り方もソニーそのものであった。
中〜後半ではマイケルの側につきマフィアのイロハを教わる過程で怒りに突き動かされない堂々たる風格を身につけていく。
シチリアで、マイケルにドンの地位を譲られた際、いやその少し前の段階で、若き日のマイケルのような佇まいに変貌していった。

若き日に心を燃やしたソニーの姿。ビンセントに投影し、自身もコルレオーネ家の邪魔者を排除するために毒殺を企てたコニーの極道の妻(女)っぷりも印象深い。


1978年9月、新ローマ教皇ヨハネ・パウロ1世が在位わずか33日で急死したことは事実らしく、暗殺説があるとのこと。これはこれで後々調べていこうと思う。
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