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ゴッドファーザーPART IIIのマッサージ屋のレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)
4.0
兄フレドの殺害から20年。
マイケル(アル・パチーノ)は裏社会から足を洗いつつファミリーの永続的な繁栄の為にバチカンと手を組もうと画策していた。
娘のメアリー(ソフィア・コッポラ)に“コルレオーネ財団”の顔をさせ、バチカンの影響が強大な不動産会社“インターナショナル・インモビリアーレ”の手中に入れる計画である。
その頃マイケルが手を引いた違法ビジネスを継いだジョーイ・ザザ(ジョー・マンティーニ)との諍いが起こり始めていた。
ザザのもとで働いていたマイケルの兄ソニーの私生児ヴィンセント(アンディ・ガルシア)がザザと揉め・・・。

劇場公開時以来、久しぶりの鑑賞です。
当時見た時も面白いと思ったはずなんだけど、ほとんど記憶に残ってませんでした(笑)
多分前作までが強烈過ぎたのかもしれない。

改めて見て面白いんですけど確かにインパクトあるシーンは少ないかなとは思いました。
何よりマイケル自体のまさに晩年期過ぎてギラギラさが無くなってしまい、そこにあまりにも寂しさを感じてしまいましてねぇ。
まぁコッポラ監督の狙いはそこなんでしょうけど。

家族を守る為にやってきた事の結果はこれだったのか?というラストは本当に切ない。
よくよく考えると結果的に父親ビトーとほぼ同じ心境になってるんですよね。
めぐりめぐって…というか。
いくら告解しても悪の道に入った者はもとには戻れないという厳しい現実を上手く表現しています。

ま、世間的には低評価みたいですけど十分名作のひとつだと思います。