このレビューはネタバレを含みます
濱口と組んでただけあり、濱口作品の空気感は垣間見れるが、やはり違う。
濱口作品の登場人物は悲惨さをあまり暴露しないが、本作ではそれが現れやすい。
ラップ音楽での夫婦喧嘩は、滑稽だった。当事者ならただ煽られているようにしか感じないだろう。言葉とリリックは異なる感情表現であることが露呈される。
複雑な親子関係を描こうとしたのはわかるが、少々消化不良となった。濱口ならどうアレンジしたのだろうか。
冒頭のショットからバラバラに登場人物をみせる演出はなかなか楽しい。
相関図をよみにくくさせており、そこが細かな血縁関係とかなしに、人間関係構築していけばいいじゃないかというラストの結末をすでに明かしてるようにもとらえられる。