あまなつ

母の聖戦/市民のあまなつのレビュー・感想・評価

母の聖戦/市民(2021年製作の映画)
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・目的と感情のせめぎ合い。

目的を達成するために、感情は湧いてきても抑える。感情的になると物事はうまくいかない。だけど、感情をずっと抑えつけておくことは無理。苦しいし相当なエネルギーを要する。だから一人の時だったり、この人にならぶつけても大丈夫だ、と思える人間に対してだと、感情をコントロールする蓋、ネジを緩める。

軍とか、夫とか、怒りを出しても少なくとも殺されることはない、そういう意味で『善人』だと信じられる人には怒りをぶつけられる。でも犯人には出せない。その一髪で娘が殺されるかもしれないから。

一番怒りをぶつけたい相手にぶつけられないから、余計に感情は湧き上がって育って!苦しい、それを違う場所にぶつける。

・墓の前で解放する→夜に墓前で待っている
これだけで伝える。何の台詞もない、それがよかった。

・スーパーで尾行する
こういうのって実際にスーパーで誰かピックして、尾行がバレたら殺される設定で、体験してみると良いかも。ビヘイビアが分かる。

・何はさておき、母親の愛って偉大だ。
自分の命よりも大切な人ができること、それが母になることなんだと思う。
あまなつ

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