ながの

母の聖戦/市民のながののレビュー・感想・評価

母の聖戦/市民(2021年製作の映画)
4.0
メキシコの現実。
メキシコを扱った映画を観るたびに絶望的な気分にさせられる。
実話ベースというのが本当にきつい。
治安が悪いってこういうことなんだなって現実が見える。
こうなっては絶対にいけない。
こうはならないと思っていたけれど、それが絶対だと信じられるような世の中じゃない。だからこそ、踏みとどまらないとなぁとか思わされたり。
犯人が本当にくそすぎる。


劇伴とかはなく、ひたすら淡々と話が進む。
淡々としすぎてるので、中盤少し長く感じさせられたりとかもあり。
ただ、こういう乾いた展開でないと観てられなかったかもなぁ……。

ラストは観てる方に解釈を委ねてくる。多分待ってるのはさらにひどい現実。でも、少しだけ笑っているようにも見える顔に、せめて映画の中だけでは幸せに……という製作陣の想いが聞こえてきた気がした。


エッチなシーンは無し。

2023年146本目
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