ユーロ

母の聖戦/市民のユーロのレビュー・感想・評価

母の聖戦/市民(2021年製作の映画)
4.5
犯罪組織に誘拐された娘奪還のため、命がけで犯人を逮捕していく女性の実話を元にした映画。実際のミリアム・ロドリゲスは最後、犯罪組織に殺害されてしまうんですよね・・。
メキシコでは実際に年間推定約6万件もの誘拐事件が発生しているという記事を見て驚愕しました。「誘拐ビジネス」が成り立つ治安恐ろしい・・。ランボーの最新作でもこう言うシーンがありましたが、現実社会でそんな事件が多発してるとか恐怖でしかない。シエロが危険を顧みず犯罪組織の監視、追跡、軍を巻き込んで娘の捜索をする姿はめちゃくちゃ重いです。自分が同じ立場だったらと考えると心が痛いですね。。
実在するミリアムさんが作り上げた、行方不明者の家族支援の団体は息子さんが引き継ぎ、今も活動が続けられているとのことです。
この映画は監督が実際にミリアムと話した際、「多くの犠牲になった方々へのリスペクトと、この映画がポジティブな変化を生むことを願って」制作したそうです。少しでも多くの方に知ってほしい映画です。