「ある詩人」
あらゆる文化が消費と結びついてしまった現代において、人々の心に柔らかな灯りをともし続ける「詩」の役割がいかに重要なものか。言葉を紡ぐことで文化を創造してきた詩人の苦悩を、19世紀のある詩人と現代を生きる詩人の姿をカットバックさせながら映し出していく。
グローバル化により世界中の言語が消滅の危機にさらされている昨今、言葉が失われることは、すなわち人間の想像力が衰退することを意味する。商業主義がすべてに先立つ現代で、グローバル・イシューともいえるこの問題を切り取った作品が、中東のカザフスタンから生まれたことに大きな意義があるだろう。
カザフ映画の旗手オルミバエフ監督の手によって生み出された本作は、言葉をはじめとする文化芸術がもたらすものの大切さを繊細かつ巧みな構成で描いた秀作だ。文化芸術の発展を願う映画祭という場でこの作品と出会えたことに何よりも大きい喜びを感じる。
〈鑑賞者:あみ〉
映画祭期間中も、学生応援団が見ることのできた作品をどんどんレビューしていきますので、是非ご覧ください!!
🎥第34回東京国際映画祭
|開催期間:10/30(土)〜11/8(月)
|場所:日比谷・有楽町・銀座地区
|チケット:当日でも席が空いてる作品は購入できますので是非!
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