20052010

オマージュの20052010のレビュー・感想・評価

オマージュ(2021年製作の映画)
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映画監督でありながらあまりにも「ふつうのおばさん」である主人公ジワンは、かつては稀有だった女性監督が当たり前の存在になったことを象徴しているが、『愛にイナズマ』(2023)の花子と同じく、仕事がうまくいかないのは女であることの不利も関わっている。
韓国初の女性映画監督パク・ナモクが撮ったのは『未亡人』(1955)だが、彼女は結局この一作しか撮らなかった。本作でジワンが修復する『女判事』(1962)は二人目の女性監督ホン・ウノンの作品で、いわば実在の二人を一人に統合している。ウノンも結局3本しか撮らなかった。本作は彼女ら先駆者への「オマージュ」である。
2024.1.31
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