長回し
追いつめられていく姿を執拗に押しつけがましく描かない。劇的さ、飾り気をなくして、ただ淡々と
それは、泣き叫びながら生活してるわけではなく、日常が綻んでも、ただ声を殺して生活を続けていくしかないということ
生来の(民族的な遺伝?)波打ちやすい髪質を毎朝ヘアアイロンで伸ばして出かける、ある種儀式のような
当事者はなんとかしたくてもどうにもできない、なんとかしてあげたい周囲は何もできない制度
他に何もできることがなくて主人公にお金を渡そうとした聡太に感情移入した
よく他の作品で、それほど裕福ではないはずの設定なのに次々新しい洋服を使うのに違和感を感じるので、本作では同じ洋服を違う着方で使い回していることに現実味を感じた
ベルファストと、ドラマのpachinkoにはまっているから、より普遍的な移民の話として観たかもしれない
舞台挨拶で川和田監督と俳優さんたちがとても良い関係を築いていらしているように見えて、このところの日本のエンタメ業界の浄化運動と照らして、これからもっと川和田監督が活躍してくださったらいいなと強く思った
設定の矛盾や冗長さはある
インタビューから制作=あらゆる人のエピソードを詰めたからそうなったのかな?主演のご家族が縁故かみんな出演されておられるのでそうなったのかな?