マイスモールランドのMikittyのレビュー・感想・評価

クルド人で幼い頃に日本に難民の子どもとしてきた主人公サーシャ。小学生の頃から日本で生活しているので日本に来る前の記憶はほとんどなく、家族と過ごすとき以外は日本人と何ら変わりない。さらに幼いときから日本で育った妹弟はクルドの言葉すらわからない。ある日父親の難民申請が却下され、日本に滞在する資格（ビザ）がなくなってしまう。クルド人だけど、ほぼアイデンティティは日本人と感じながら葛藤する様子がリアルで考えさせる。きっとサーシャのような家族はたくさんいて、日本の法律と問題が浮き彫りにされた作品。