知らないことが多すぎて言葉になりませんでした。
この無知と無関心が奪っている現実があるのかもしれないと鑑賞後に痛烈に思います。
あまりに不条理であまりに薄情な現実。
生活があって、幸せになりたいって希望もあって、家族もあって、仲間もいて…それでも制度の狭間で一気にそれが危機に晒される現実。
映画ではそんな不条理を高校生が背負わなければならない。
政府って何なんだろう。
人情って何なんだろう。
人道って何なんだろう。
降ってくる現実が全てを狂わすのだけど、そこにあまりに体温がない。
あまりに目が届かなすぎている。
あまりに血が通ってなさすぎる。
それが我が国のひとつの表情なのかと…。
そんな中での“青春”は尊くて、かわいくて美しかったです。
美しい青春と無表情な現実のギャップがずっと心をもやもやさせます。