父親が捕まってしまう少し前
年頃の娘らしく父に反抗し始めていたのに
もうそれもできなくなってしまったサーリャ。
彼女がたたされた苦境。
長女という立場。
周りの友人は進路を決めてしまっているのに
自分はもう未来も見えない。
お金もない。
自分は日本人でもない。
多分クルド人にも戻れない。
そんな中の
サーリャと聡太くんとの友情と恋が
とてもとても眩しくて切ない。
普通に親に反抗したり
普通に恋をしたり
普通に未来に悩んだり。
普通を取り上げられたサーリャ。
彼女の美しい顔が
映像中の“日本らしい風景”には少しなじまず
よけいに“日本という国の性質”を感じれた。