マイスモールランドのakinaのレビュー・感想・評価

国を持たないクルド人の難民一家の物語。
サーリャは育ってきたこの日本で、切実に夢に向かって努力もしているし、家族と幸せになりたいと願い懸命に暮らしている。

難民問題、人種差別、歴史や世界情勢についての知識の浅さ(これについては自分の知識の無さを反省せざるを得なかった)など、日本人として変化や努力が必要であることを突きつけられるようなストーリー展開。

サーリャとソウタのやり取りには温かさがあって、誰もがこういう時間や人間関係を求め、手にすることが出来ていいはずなのに、とやるせない気持ちになった。