ぱーん

珈琲時光のぱーんのネタバレレビュー・内容・結末

珈琲時光(2003年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

余貴美子さんと小林稔侍さんが、素晴らしい。
これ演技をしている人なのか?というほどその場に溶け込むように存在し、無駄なものが無いのに、人間味を感じさせ、醸し出す空気が最高。

「電車」が今作では非常に重要な要因だったと思う。が、その意味がなんだかよく分からなかった。浅野忠信さんも電車に関するデザインをしていたり収音していたり、電車に対する何らかの愛情を持っているのだが、電車がエモ以外の何を表現したいのかが分からなかった。自分の理解力の問題なのかもしれない。

撮影に関しては、どうやってあれだけの種類の電車内や街中のカットを撮ったのだろうと興味を持った。恐らくかなりゲリラ撮影が多かったと思うが、一般人に気付かれずに撮る工夫をかなりしたんじゃないかなと感じた。それから、喫茶店や書店、写真の説明をするおばあちゃんなどはきっと芝居をさせずにリアルに反応さえせたり説明させたりしたんだろうな。こういうカットがあると、一気に締まる。いいなぁって。

Fixが多く、パンニングやチルトがあってもきっと三脚を使用していたんだろうなと。それは、この穏やかな作品を描く上ではマッチしていたと感じた。


個人的には、一瞬だったが占部さんが出てきた事にテンション上がりました。
ぱーん

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