ザ・トリップのほんちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

別荘の小屋で起きる夫婦の殺し合いバトルロアイヤル。ひょんなことから脱走犯が参戦することになり現場が大混乱に陥る。
次に“何が起きるのか”と緊迫感のある構成と思いきや、コメディ要素が満載で飽きない。次に“どんな面白いことが起きるのだろうか”と楽しみながら物語の設定に入り込めた。
“熟年夫婦”のリサとラーシュの冷めたやり取りが“自分の父母”を見ているかのような関係性で笑えた。物語の展開は、夫婦の殺し合いから“特有のテロップ演出”で互いの殺し合う動機が明らかになり、脱走犯の隠れ家になっていた小屋でバトルロイヤルに発展する。
伏線が多く散りばめられており、クゥアのデイブやロイの糞、助けにするラーシュの父等、様々な要素が物語の“スパイス”となっていた。
夫婦の仲が元に戻り、仲直りするハッピーエンドで落とす流れが王道パターンであるが、夫婦(売れない女優と冴えない監督)の関係がプライベートや仕事上でも上手くいっていない中、小屋での出来事を契機として、脱走犯に襲われた内容を脚本として世に売り出し、成功する展開が高評価であった。ただ、ラーシュの父が死んだ時は、悲しかった。