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なぎさのごーのレビュー・感想・評価

なぎさ(2021年製作の映画)
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古川原監督、主役の青木柚さん、俳優の津田寛治さんトークイベントの回を鑑賞。
観ていて困惑した。というのも前もって読んでいたあらすじに書かれている重要なシーンが出てこないから。後で考えたらトンネル内のあのシーンだったのかな、と納得。
トークイベントでは、青木柚さんが「演技中、『憑依した』などと言われることがあるがそれを信じていない」とおっしゃっていた。津田寛治さんは今までで2、3度あるとのこと。柚君はまだ若いのでいずれ感じることがあるかもしれない。
監督によると大切な人を失った喪失の話で、過去の短編2編も同じテーマであり、本作の制作過程で撮られたものだそう。
津田さんがおっしゃるには演出の本にはよく「役者を物語から現実に引き戻すようなことを言ってはいけない」と書かれているそうだ。ストーリーを説明しながら導くべき、だと。演出に興味があるので心に残った。
柚君は脚本を読んだとき風鈴のところがすごく印象に残ったとのことで、監督もあのシーンを撮っていて感傷的になったという。
撮影前に、韓国映画の「ペパーミント・キャンディ」のイメージで、ということを共有していたらしい。知らない映画だったのでいつか観ようと思った。
津田さん曰く「印象に残っているのは人の後ろ姿と闇」とのことで、監督も「押入やトンネルなど、音で文直を追体験する」という意図があったそう。柚君も完成後、脚本のイメージと異なり暗かった、と感じたと言っていた。
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