ゆずきよ

メガ・クロコダイルのゆずきよのレビュー・感想・評価

メガ・クロコダイル(2019年製作の映画)
2.9
少し重いテーマの映画が続いていたのでライトな作品を観たいと思い鑑賞。
サメも好きですがワニも好きです。
でも1番好きなのはシャチです。

物語は、船が座礁し偶然流れ着いたのは大量のワニがいる島だった。その遭難した船に弟が乗っていたため生物学者に弟探しを姉が頼む所から始まる。
20年以上前の特撮作品を思い出す前時代のCG技術で描かれる唐突に現れたワニ達。
そもそも船が打ち上げられたのに残骸は無く船員はほぼ無事という不思議。
偶然流れ着いた島は人喰いワニが3000頭、毒ガスが広範囲に充満、大量のヒルや食人植物というその名も地獄島です。
主人公はかつてこの島で婚約者を失った生物学者?との事。
大富豪のお姉さんの頼みで愉快な仲間達と島に乗り込みます。
島に乗り込んでからは皆さんが思い描くパニック映画のお約束を想像して下さい。
だいたいそういう事が起きます。
集合体恐怖症の私には大量のヒルの映像が1番の恐怖でした。
絶妙なセンスの裏切りや伏線回収もあり多くの疑問を残したまま一応の大団円。

いやぁこういう作品はこれで良い気がするんです。
勿論ストーリーの粗は酷いしCG古臭いしワニの動きも奇妙なんですがエンターテイメントとして思ったより楽しめました。
失礼ながらこの手の作品にタイタニックの様な感動やスターウォーズの様な壮大さは求めていないし、スピルバーグ作品の様なCGもイーストウッド作品の様な感情も求めていないのでこれはこれで面白かった。
ちなみに劇中で出てくるのはイリエワニ。
海水にも耐性があるというきちんと特性も盛り込んだ設定となっています。
私の1番好きなワニです。
現実でも6メートル近くまで成長するめちゃくちゃ格好良いワニなので是非各種動物園等でご覧になってみて下さい。
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