パルパティーン

君は行く先を知らないのパルパティーンのレビュー・感想・評価

君は行く先を知らない(2021年製作の映画)
4.0
予告編を見て気になり鑑賞。自分が思っていた話とは全然違った。ほのぼの系のロードムービーかなと思っていたけど、全然違った。

まず邦題が完璧である。目的地へ向かっているだろうけど終わりが見えない旅。知らない方がいいこともある。

この映画は次男の無邪気さと元気さで成り立っている。これくらい元気なものを見ていないとこっちがもたない。彼のおかげでこの映画を観れている。中盤あたりで少し睡魔に負けてしまい寝たり起きたりを繰り返したから話の内容が見えなかったけど、前半と後半部分で何が起きているかを理解できた。これはイランの情勢を理解した上で見たらなおさら面白いだろうなと感じた。

ポイントポイントで面白いところもあって笑えるところもあった。ジェシーが走りながらプラスチックの椅子を引きずっているシーンは思わず笑ってしまった。次男がサンルーフから顔を出して叫ぶところが一番好きかな。彼の演技は演技だと思えない。リアルすぎて日常の一部にしか見えない。本当あっぱれである。

今色々思い返してみたら心にくるシーンがたくさんある。それくらい感情が揺さぶられる。ぜひ見てほしい!


2023年93本目