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冒険王のXXXXXのレビュー・感想・評価

冒険王(1996年製作の映画)
2.7
真冬のジェット・リー祭!香港版『インディ・ジョーンズ』です! 金城武、ロザムンド・クァン共演。監督は『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のチン・シウトン。

香港版インディと言うと、ジャッキーの『サンダーアーム 』『プロジェクト・イーグル』『ライジング・ドラゴン』のアジアの鷹三部作が印象的です。

ただ、今作は1930年代の冒険王の活躍を描いた映画内小説と、現代に生きる小説家のトホホな毎日を描いた、メタフィクション映画です。

1930年代日中戦争時の物語なので、抗日アクション映画になっています。
ジェット・リー日本嫌いなのかな?と思えてしまいます。
広島への原爆投下の場面まで出てきて、日本人として悲しくなる作品です。(涙)

敵も忍者や力士が出てきます。笑
謎の巨大メカや機関車暴走のシーンはすごいんだけど、全体的に取り立てて面白くないですね。

金城武が、ジェットの相棒役で共演してますが、取り立てて印象に残らず、すごい残念。現代パートはリンチェイ扮する小説家が、妻との離婚に揺れるって家庭ドラマです。笑
ワンチャイシリーズの、ロザムンド・クァンが、過去パートでは謎の女の役で、現代パートでは妻の役で出演しています。和装のシーンがあるのは珍しいかも。
『天使の涙』や『NEW POLICE STORY 香港国際警察』のチャーリー・ヤンも出演!
インターナショナル版は、現代パートが全てカットされていて、今ソフトで流通してるのは、香港公開版のみ。

スケールは大きいものの、脚本がメチャクチャだし、現代と小説を行ったり来たりするので、本当にテンポが悪い!
香港で興行成績が惨敗したのも、そりゃそうかなって仕上がりでした。
ジャッキーの『the myth 神話』は、もしかしたら今作にインスパイアされたのかな?

90年代神作を連発したリンチェイも、今作はかなりダメダメな作品でした。
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