shinya

らくだい魔女 フウカと闇の魔女のshinyaのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

勉強は苦手、魔法を扱うのが下手な「らくだい魔女」であるフウカが、封印から解かれた闇の魔女を再び封印するべく友情と絆を武器に立ち向かっていく物語。

原作未読、完全初見。
予告編とポスターを見て、「おっとこれは面白そうだな、でも子供向けっぽいし迷うな、これか仮○ライダーかエス○ーかグ○ッドマンのどれにしようかな」と駅の近くで数分悩んだ末、本作に決めた。
尺も60分と短いし、子供向けっぽいし緩い感じなのかなとそんなに期待はしていなかった。

広いシアター内に客は僅か数名という寂しい空間で鑑賞。

思っていたより面白かった。
序盤はのほほんとした空気の平和な日常が描かれたが、ある日の夜に黒の姫?であるリリカが現れ、彼女の言葉に見事に誘われ、ゲームを取り戻しに地下室へ行くところから急に嫌な雰囲気が漂ってきた。
(いやいや、あんな明らかに怪しい人を簡単に信用しちゃだめでしょ。)
そこから急展開。
えぐい心理描写が私を襲ってきた。
あれ?これ子供向けだよね?
エヴァ○ゲリオン並みの心理描写だよこれ…
まああれは闇の魔女が見せた幻覚みたいなものだったからな…
でも普通あんなの見せられたら萎えるし友達でさえ信用できなくなるのに、それに打ち勝つフウカちゃんかっこよかった。
そこからはチトセ、カリン、キースと共にメガイラの遊園地という場所に行き、何回か闇の魔女の力に負けそうになるが、見事に押し倒す。
そしてフウカちゃん覚醒。
王道展開っていう感じかな。
しっかり闇の魔女を倒します。
結局闇の魔女は改心してフウカちゃんを助けてその後光の魔女になったみたい。
ハッピーエンドでなによりだ。

不満点
・完全に原作ファン向け
原作読んでないと分からない描写があった。1巻ではなく2巻を映画化したらしいから初見の人は困惑するんだろうな。結局フウカちゃんの父親はどういった人なの?所々に出てくる蝶は何?どんな魔法があるのかあまり分からなかった。

・60分は短い、詰め込みすぎた
私は上映時間を見て思った。
えっ、60分で決着が着くのか…
短いためサクサクと進むのは良いが、短いのに関わらず登場人物を出してくるし、初見には分かりづらい単語を出してくるし、少し混乱した。どうせやるなら80分くらいにしてほしかったな。伏線未回収もあるし、続編作るような感じ。

・それぞれの親の描写が少ない
子供たちがいない間、親たちは何をしていたのか描いてほしかった。何か策をするようなこと言ってたし。急に現れて私は戸惑った。

総評
子供向けだとはいえ、えぐい心理描写が出てくるし、友情や絆の闇について触れてるため、上級者向けだと思った。だが、諦めずに闇に立ち向かっていく姿はまさに王道っていう感じで良かったし、らくだい魔女であるフウカちゃんの成長もしっかり描いていて、彼女の髪が一瞬銀色になったところは感動した。
制作会社がProduction.I.G.だったため、安定のクオリティだった。しっかり迫力感があった。ただ昔と比べたら少し劣化してるかな。
私の用事が早く終わったため、暇潰しとして観に行ったが、想像以上に良かった。
続編作ってほしいな。
フウカちゃんにまた会いたい。
shinya

shinya