ホン・サンスの映画は長回し多用の会話劇なんだと改めて感じる。
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ホン・サンス監督作品。ホン・サンス監督の独特の雰囲気を久々に摂取したくなり鑑賞、やっぱりホン・サンスはホン・サンスでしかないなと改めて認識した。
まず今作は主人公である女性の1日を見ていくような話で、正直言って何もない日常的な風景を見ていくスタイルは"正しい日、間違えた日"を想起させる。そこにホン・サンス的な長回しによる会話でズームイン.アウトを繰り返す撮影が一種の安心感を覚えるほど。やっぱり2人の対話による会話劇が中核を成すスタイルがホン・サンスなんだと改めて感じた。
しかし本当に女性の1日を切り取っただけのストーリーラインは退屈と言われてしまえばそれまでなのかもしれない。だが何もないようで何かが変わっているという展開が魅力なのも確か。本当に独特で誰かに届けばそれでいいというスタイルがめちゃくちゃ似合ってるなホン・サンス監督。
