Nanananana

オッペンハイマーのNananananaのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

こちらアメリカでは、〝Barbie〟と〝Oppenheimer〟が同日公開されることから〝Barbenheimer〟なんて言葉が生まれたりして、映画好きの間ではこの2作の話題で持ちきりですね。
興行収入も2作とも良いようですし、これは良い相互作用だったのかな。

ということで、ボストンにて白人ばかりに囲まれIMAXで鑑賞。
ネタバレしますよ。


いやー、、これは、、『はだしのゲン』を観て育ってきた私たち日本人から見たら、そんな原爆の表現、生ぬるいんだよなー、、。
ワンシーン、原爆の被害を想像して、オッペンハイマーが罪の意識を持つシーンで、原爆被害者たち(幻想。しかも印象的に映る1人の被害者はノーランの実の娘が演じてるらしい)が描かれるけど、え??あれだけ?って感じ。

もちろん、これはオッペンハイマーの伝記映画であって、戦争映画、プロパガンダ映画でないのはわかってるけど、それにしても、原爆がいかに恐ろしくて、どれだけ悲惨な世界を生むかをノーランはもっと描くべきだったのかな、、とも思う。
決して、日本人の被害者を描くべきだったと言ってるわけではなくて、、。


一部日本を揶揄するようなシーンがあったりとか、(他国で観た皆さんが書いてるように、こちらアメリカの観客もみんな笑ってました。一緒に観に行ったアメリカ人の友人が笑ってなかったのがせめてもの救い。)日本で上映が決まったら、これは物議を醸しそうだ。一部カットとかになるんだろうか、、。
正直、日本で多くの犠牲者を出した化け物の作り出した人の苦悩なんて知らんがなって感じに終盤からなってきてしまった、、。そうゆうスタンスの人は観ない方が良いと思う。
とにかくこれを伝記映画として観れる人のみ観た方が良いです、、。

でも、トリニティ実験の際の音と映像はめちゃくちゃ迫力あった。ノーラン×IMAXは、素晴らしい化学反応を生みますね。
あとね、フローレンスピューですよ!!!!本当彼女が素晴らしかった!!!これからももっともっとスクリーンで観たい女優の1人です。ありがとう!!!フローレンス!!!

こんなに偉そうに書いておいて、会話劇のパート全然理解できてないので、日本語字幕付きでまた観ます、、。

ちなみにいつもの時空歪みまくり、SFエンタメノーラン節はございません。

日本で公開されるべきだと思いますよ!そして、日本人としてこの歴史的背景について、議論できる機会を与えてくれる映画だと信じていますよ!
Nanananana

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