Rocco

オッペンハイマーのRoccoのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0
イギリスにて鑑賞。

正直誘われても全く乗り気じゃなくて、仕方なく見に行った。平行して家では The Days を見ていたので、私の心境はある程度察して頂けるかも。

最初から結構批判的に見ていた。なんといっても、アジア人が一人も出ていない。前作は確かアジア人のハーフはひとりだけ出ていた。日本ではノーラン監督の評価が高いから、こういうことを書くと石が飛んできそうだけど、テネットは正直好きじゃなかった。

ところが、3時間ずっと前のめり。

まず、主役に近い役でジョシュ・ハートネットが出ていて、その後、マシュー・モディンやケイシー・アフレックが出てきていやおうなく引きずり込まれた。

結論から言うと、想像していたほど悪くなかった。広島、長崎の被害者についてはほぼスルーだけど、だから余計オッペンハイマーという男をブレずに描き切ったと思う。

科学者としての野心、ユダヤ人としての矜持、そして時代背景。
罪悪感にさいなまれる部分も描かれていたけど、走り出した男のエゴは止まらない。気付くのが遅いんだよ、愚か者。

キャストについては、個人的にはアインシュタインがよかった。あと、ロバートダウニーJrも。エミリー・ブラントは何とかならなかったのかな。

色々複雑なのでスコアはつけられないけど、機会があれば見に行くことをお勧めします。
Rocco

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