イギリスにて鑑賞。
正直誘われても全く乗り気じゃなくて、仕方なく見に行った。平行して家では The Days を見ていたので、私の心境はある程度察して頂けるかも。
最初から結構批判的に見ていた。なんといっても、アジア人が一人も出ていない。前作は確かアジア人のハーフはひとりだけ出ていた。日本ではノーラン監督の評価が高いから、こういうことを書くと石が飛んできそうだけど、テネットは正直好きじゃなかった。
ところが、3時間ずっと前のめり。
まず、主役に近い役でジョシュ・ハートネットが出ていて、その後、マシュー・モディンやケイシー・アフレックが出てきていやおうなく引きずり込まれた。
結論から言うと、想像していたほど悪くなかった。広島、長崎の被害者についてはほぼスルーだけど、だから余計オッペンハイマーという男をブレずに描き切ったと思う。
科学者としての野心、ユダヤ人としての矜持、そして時代背景。
罪悪感にさいなまれる部分も描かれていたけど、走り出した男のエゴは止まらない。気付くのが遅いんだよ、愚か者。
キャストについては、個人的にはアインシュタインがよかった。あと、ロバートダウニーJrも。エミリー・ブラントは何とかならなかったのかな。
色々複雑なのでスコアはつけられないけど、機会があれば見に行くことをお勧めします。