2回目というのと字幕があったことでだいぶ理解ができ、とても興味深い内容だし、描き方だし、改めてこの映画の凄さを体感しました。
1回目、映像美とサウンドデザインに圧倒され、2回目で、編集の凄さを思い知りました。とても巧みな組み立て方で、通りで編集賞撮るわけだ。感情への負荷が強いというか。切り取り方、組み合わせ方、見せ方次第でうまく視聴者の感情を操れるというミディアムをとても効果的に使っている。
緻密に時系列、視点を行き来しながら組み上げられた映画の流れには冷たいサスペンス感がありつつも、手持ちカメラでぐいぐいクローズアップしていくことで人間の温度も感じるわけです。これはもう画力もだし、俳優達の技量のお陰です。そうしてそれらがすべて合わさり、非常にドラマチックになる。
なんかもう、映画という芸術形態の集大成なんだよね。
目を見張る抽象的な量子VFXとバキバキサウンドデザインがとっても好きだ。
普通にサントラもとても良かったと気づいた。
2023/08/18 @モントリオールの映画館
星4★★★★☆
抽象的なシーンの画力とサウンドデザインにやられました。心臓にずんずん響く。IMAXとの相性抜群。
ただ、21:00-24:00鑑賞はきつかった。。途中寝落ち。大反省。それもあり、あと字幕も無しだったので、内容6割しか理解できてなかった気がする。
だけど、華麗な時系列の操り、会話劇は健在ということはわかる。なんかほんと、奥深い。画と会話から人間という存在の奥底を鋭く見抜くノーラン監督の眼差しを感じる作品。
日本人の身としては、心が苦しくなる場面もいくつか。原爆を落とす都市を決める時の会議の京都の件で観客席に笑いが起きている瞬間がきつかった。だけど、戦争はその人の視点によって違う見え方をするので、致し方ない部分もあるとは思ったけれども。
音楽最高でした！！オーケストラとシンセのシームレスな組み合わせがたまらん。
モントリオールのScotiabank Cinemaにて。
日本でIMAX上映をしてくれることを願っています。
もっと内容の理解を深めて自分なりに考察してみたい。
