TB12

オッペンハイマーのTB12のネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

詳しいレビューはいつか書く…かも。

とりあえずテンポが異常に早すぎる。
ファスト映画みたいな作りでキャストは良いのに薄っぺらで勿体無い作品だなあという印象。
ノーランに深い人間ドラマを期待するだけお門違いなのかもしれんが。

しかしこんな会話劇中心の作品でも音楽だけは毎度の如く爆音なのには笑ってしまった。

それと原爆関連の描写はツイン・ピークス THE RETURNのep8をパクリすぎではと感じたかな(パクった割にリンチを越える事が出来ていないという…)

適当に短い言葉でこの作品を総括すると「3時間の壮大な予告編みたいな映画」だったかなと。


と文句は書いたもののノーラン作品としては最高傑作だと思う。
彼なりの作劇への努力は垣間見れるし。

ただ今作ぶっちゃけ見れば見るほど(5回は見てる)戦勝国側特有のナルシシズムから来る(というかアングロ特有と言った方がいいか)作品だと個人的には受け取ってるけど(根底に見え隠れする英米人達の"主人公観"に気付かずに今作はオッペンハイマーを決して美化するものではないだとか原爆投下を否定してる画期的な作品だとかほざいてる人らはちょっと頭がお花畑すぎる笑)所詮映画だし面白ければそれでいいというスタンスなので別に気にしてない。

むしろ申し訳なさを全面に出す嘘くさいリベラル映画よりも好感が持てるまである。

良い意味でアメリカ外の観客を無視した作りで目線が徹底してたのが逆に良かったかな。

重要な戦争に勝った国だからこそ自国のマンパワーやソフトパワーに酔いしれる(観客含めて)作品が作れるんだと思う。

日本だってもし勝ってれば数十年後に余裕かましてこんな映画作ってるだろうよ。
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