観た後の感情が複雑で、表現することがとても難しいな。
トリニティ実験の衝撃が凄く、一瞬で心臓が掴まれた。
閃光の中で青く透き通った瞳が脳裏から離れない。
感じるはずのない揺れと騒音と光に侵食されていく、ピントの合わないオッペンハイマーの葛藤。
見たことがないはずの黒い犠牲者が急に現れる恐怖の底はどこにあるのだろう。
これが第二次のプロメテウスの宿命か。
“実験結果“に喜ぶ科学者たちを見て、日本人はどう感じるのだろうか。
どう感じるべきなのだろうか。
すごく考えさせられた。
彼らを悪や罪とは思わないが、それだけでは処理しきれない何かが残る。
戦争シーンは全く映らず軍人が数人いるだけで戦時中ということを全く感じさせない「科学の世界」と現実のギャップが皮肉。
前半は正直つまらんかったが、衝撃がとてつもなかった。
IMAXレーザーGTで観るべき映画No.1