現時点でのノーランの集大成的な力作では。混乱した時系列と音圧の暴力で天才の人生を追体験「させられる」ことの酩酊感がヤバいし、例によって成層圏を彼方に置き去り宇宙まで到達する意識の高さもヤバい。これはこれで凄いとは思うし「巨匠感」あっていいのかもしれないけど、自分はどちらかといえば辟易とした。やっぱり好みの作風じゃないっすね。なんかこう洒落クセェ！！！ となっちまうんだわ。
ギャーギャー言われそうな日本の描写はアレで良かったと思う。今日的にアップデート（）された描写にしても嘘が入り込んで鼻白らむだけだし。当時のアメリカ人は大体あんなノリだったでしょ。ノーランの態度が「誠実」かどうかまでは知らん。
