オッペンハイマーのzacccccckのレビュー・感想・評価

とにかく疲れた。
そしてそれは意図的なものだと思った。
人類において最大の発明をした男が負うことになった苦しみを"エンタメ作品"なんていうもので片付けさせてはたまるか、みたいな気概を感じた。
この映画を作ると決めたとき、監督はとても苦しかったと思う。
オッペンハイマー本人も、その物語を紡ぐ者も、それを鑑賞する者も、この"機器"に触れた者は皆辛い思いをする。
それを語らずとも巧みな心理操作で表現しきった監督には、映画界最高の栄誉が与えられて然るべきだと思う。

私はとりあえず甘いものを食べたい。