背骨

オッペンハイマーの背骨のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.8
原爆賞賛でも、逆にオッペンハイマーを断罪する映画でもなかった。強いて言うなら一連の出来事を通して人間の愚かさを描いた映画とでも言おうか。ただノーランがこの作品を通して核の歴史と未来に向き合ってほしいと言うにはあまりにも弱いと言わざるをえない内容ではある

物語の半分近くは政治的な駆け引きに割かれていて、「国家に翻弄された一人の科学者」の伝記として見応えはあるものの「核の脅威」はどこいった?とはなる
良くも悪くもオッペンハイマーの半生とそれにまつわるアメリカ国内の政治的な動きを描いた映画という印象
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