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オッペンハイマーの47のネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

やっと観られた! 待ち遠しかった。
いつものノーラン監督の多層構造だが、今回は史実及び実在の人物がモデルな分かなりわかりやすくなっているように感じる。
オッペンハイマーが赤狩りに遭い公職を追われたこと自体は知っていたが、ここまで共産主義者が周辺にいたことは知らなかったので驚いた。あと不倫。
描き方自体にはそれなりの誠実さは感じた。ただ日本で公開したくなかったのもまあわかるといった感じだし、最終的に上映したとはいえ当初予定がなかったのはやはりどうなのかなと思う。
また、史実や事実を踏襲した上でごく自然に撮られており、きちんとエンタメ性もある。
言葉などを用いずにわかりやすく、しかし技巧的に、オッペンハイマーの罪悪感や心境が表現されており唸った。
それらを表現した上で「だからといって許されるわけではない」ときちんと描くのも良かった。
アインシュタインとのやりとりをオチに回す構造も巧み。
面白かった。
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