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オッペンハイマーのmemodesuのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

4/1 新宿IMAX
オッペンハイマー
2回目でも凄いテンポ感だった。
人の役割をキャラごと はっきり与えてるのが分かる 
→フランクは「君が幸せなら僕も幸せ」って言ったり、キティには「戦いなさい」って言わせたり

時間経過ジャンプはあるが、ちゃんと意味や筋がリンクしていて、それを紐解くための時間ジャンプと意図的に展開させるためのジャンプがある。
オッペンハイマーが抱えていたジレンマに比べ、ストロールズの動機や行動はしょうもないが深みを与えてる 所詮人間の生きる世界はそんなもので、それによって世界は大きく変わってしまうと。
Ex:「シーツはしまうな」→次のシーンはシーツみたいなシャッター

ヒル、署名を求めたから敵に回るのかと思いきや意外と味方側で裁きのシーンで印象的に出てきた。
そいえばその後ストロールズどうなった?のだろう。

1度見ているから主要キャラみんなちゃんと序盤から出てるのがわかるが初回はこの量覚えられんて笑 
学校で最初の生徒もキーパーソンだった、シュバリエも。

改めてみると、リピートをして印象つけているシーンが結構多いと気づく。不親切な様に感じるが実はとても親切に届けているからこそ、初見のインパクトも担保されるのだと思い知った

原爆被害のをみるシーンでオッペンハイマーが目を逸らしているのも、見たくない、ではなく見えていたからみる必要がない、虚無感を感じた。あくまで主役が原爆でなくオッペンハイマー自身なのだとわかる

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音の感動がすごかった。
内容は核関連は少し予習しておいてよかった。
公聴会やロバートダウニーの陰謀周りは構図は何となく分かったが、登場人物が多すぎてしっくりきた感が初見だとないんだけど、これはノーラン映画あるある。
何となく分かる、で充分。
核爆発の瞬間や、オッペンハイマーの成功後のスピーチ中のフラッシュバックなど音の訴えかけるものが凄い。体験。

アインシュタインがこんなにも重要な役どころだと思ってなかった、その辺のトルーマンとか知ってる偉人の登場は愛おしく感じる。
これは核やアメリカ賛美じゃないし、イギリス人のノーランが歴史的事実をノーランの切り口でエンタメにしているから、日本人としてどうとかってことはないし、過度になる必要はないけど、胸はキリッとなるよね。
実際に落とされる凄惨な映像とかは全くないけど、当然知識としてその結果を知っているわけで。
アメリカ人、ドイツ人がそれぞれこの映画をどう捉えているのかセッションできたら楽しいだろうな

IMAXでも絶対見たい。(デューンも見たい、、)

ロバートダウニーやオッペンハイマー、キティなどの歳の遍歴を何の不自然もなく見れるようになった技術の進歩はやっぱり凄い、映画館でこの素晴らしい映画を見れる時代に生きててよかった

エンディングテーマは核分裂が起きる直前のウランの様な不安定さをピッチを変えた弦楽器で表現されていると感じた。
劇中通じて弦楽器が非常に有効活用されてて、ときにそれがスライスされる様なサウンドが使われていて、物語にテンポも出すし、時系列カットするノーランの映像との相性も抜群だった
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