667djp

オッペンハイマーの667djpのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

広島・長崎を描くか描かないかなんてことは別に作り手が決めればいいのだが、作り手が決めたはずのルールがルールとして機能しておらず、さらに映画的魅力すら損なっているんじゃないか、という気にすらさせるのが難点…てそれっていつものノーランの映画だよね、と思い至った。
とにかく「あえてわかりづらく」しているギミックが物語になんら寄与しない。
カラーと白黒はオッピーの主観か否か、ということなんだろうけど、そもそも映画において真に主観的なカットは目線のカットでしか叶わないのでその時点でギミックとして失敗している。
時系列の転がしも中途半端で要はラストシーンにこれを持ってきたかったのね、という。

アメリカの罪と罰を描いた傑作は数多あるが(ベトナム戦争やらイラク戦争モノはじめ)原爆を罪として描いたものは少ないので意味はとてもあるなと思いつつ、あまりに罰が小さ過ぎた。
オッピーが幻視する焼かれる女性と黒焦げの死体の安っぽさに所詮その程度か、と。ターミネーター2かアニメ版はだしのゲンくらいやりゃ罰にもなるだろうに。

あとこれIMAXで観る意味無いね。
667djp

667djp