科学者の苦悩に焦点を当てた映画だった。
あえてドイツや日本の状況を描かずに、
オッペンハイマーの目線から原爆に対する認識が描かれている。
恐ろしいものを生み出してしまったことを理解しつつ、
トリニティ実験で理論が実体に変わったのを目の当たりにして、科学者たちは計画を止めることができない。
音と光の描き方と、独特な時系列の入り組み方には、安定のノーランを感じる。
核爆弾の実験映像まで実写で表現したの凄いな...
被害状況が描かれずとも、原爆の恐ろしさは表現されていたと思うので、
改めてバーベンハイマーのノリは何だったのかと疑問に思ってしまった。
演技が一番好きだったのはフローレンスピュー。
ファムファタール感が凄い。
あと、オッペンハイマーの名前って小中高で習わなかった気がするのだが、
日本だとぼかされていた部分もあるのかな。