世界には地球を3回破壊できるほどの核兵器があるらしい。正気とは思えない。
ノーランによるやや真面目な時系列絡まり伝記映画。
スクリーンの手前、日本人であるわたしは
圧倒的絶望感に包まれながら、スクリーンの向こう側で原爆完成を喜んでいるアメリカ政府と国民、そしてオッピーをこんな顔で🙄終始睨みつけていた。
以下箇条書きで感想書いていく。
若干のネタバレ含む。
・会話劇中心&情報量が鬼
・時系列絡まりまくり。
・音響がすごい。地響き。
・テンポは良い気がする。
・この映画の一番怖かった所: ドイツがダメでもまだ日本が残ってんじゃん? 落とそうよ←は?
・この映画で一番印象に残ってるシーン:
オッペンハイマーが核投下に成功して群衆の前でスピーチする時、黒髪で茶色い目のおねえさんやスーツ着た黒髪のおっさんにフォーカスがあたる。→あれ多分ユダヤ人系の人たちだよね。もしかしたらアジア人に近い見た目の人たちを見てるのかなとも思った。
・オッペンハイマーさん、「まさかほんとに落とすなんて思わなかった!」とか通用しないから。
・お前の好奇心、化学欲、許されない
・言い訳すんな
・「世界を破壊した」とちゃんと言ってるところに好感を持てる
・おそらくノーランはオッペンが嫌い
・一度世に産まれた大発明は消えることはない
たとえ倫理に反するとしても。
日本からすれば原爆投下に対する気持ちは悲しい、許せない、悔しいという哀しみと負の気持ち一色だが、諸外国では「大勢の命を救う大義のためだった」「これで戦争が終わる」「必要な犠牲だった」とポジティブな終止符だったとされる。この視点が当時にもあったし今もそう習っているということを“知る”ってことがこの映画を観る最大の意味じゃないかなと思う。少なくとも特に日本人にとっては。
やっぱりIMAXのような劇場で観るに越したことはないかなぁ。デフォルトであのスクリーンサイズと音響であってほしい。