映画館で鑑賞
IMAXで鑑賞
アカデミー賞7部門受賞作品。
日本で公開がされるかどうかと言われ、やっと公開された作品。
原爆の父と言われたJ・ロバート・オッペンハイマーの栄光と没落を描いた伝記映画。
クリストファー・ノーランの手腕がいかんなく発揮された描写や表現が凄まじい。
特に、音（サウンド）で訴えかけてくるものはとてもすごく、IMAXで鑑賞がしっかり意味のあるモノだと感じました。
"原爆"という日本人としてはセンシティブな内容だけど、決して原爆を称賛した映画ではなくオッペンハイマーが研究や創作したモノによってどうなっていくのかが描かれている。
オッペンハイマーは科学者として探究心を追い求めた結果として、もう後には引けないような世界にしてしまう。
そこに国や政治などが絡み、本人ではどうしようもない事が起こることでどんどん彼の首を絞めていく。。
トリニティ実験のカウントダウンは緊迫感が半端ではなく、実験が行われるシーンは個人的にとても恐怖を覚えたし、その後に広島、長崎で使用されるスピードが早すぎてただただ、恐ろしかった。
自然と涙が出るくらいでした。
キャスト陣は皆豪華なメンバーでロバート・ダウニー・Jrやエミリー・ブラント、フローレンス・ピューなどその他の俳優さんも演技はめちゃくちゃすごい。
今作主演のキリアンは、豪華な俳優の中でも引けを取らないほど素晴らしかったし、なんと言っても表情で伝える演技が本当に素晴らしかった。
日本人として彼の成果には評価できるものではないが、映画として世界の在り方を変えてしまった原爆にしっかり向き合った内容は良かったし傑作だと感じました。
オッペンハイマーが最後にアインシュタインに言った一言はとても重要で重みのある言葉で映画を観た後にすごく余韻に残るものでした。
まさに「我は死なり、世界の破壊者なり」で後悔とは先に立たずなんだと思い知らされました。
今作は万人に勧めれるかと言われると正直難しい。
でも何事も知ることは大事だと思うので迷っているなら観てほしい映画だと思いました。
個人的には観てよかったし、何があっても絶対に原爆や戦争は許されるものでは無いと再確認できる素晴らしい傑作映画でした。
