日本にどれくらい配慮してるのかとか編集が相変わらず凝ってるとか登場人物が多いから入れとけ、この専門用語は入れとけとかみたいなの以前に全然つまらなかったが。とは言いつつも『メメント』ではただのアイデアだった時系列をシャッフルする編集は、まさに原子がくっついたり離れたりする量子世界のようだったし予告でも流れてたカウントダウンのような音の正体が分かる瞬間と、終盤のオッペンハイマーとアインシュタインとの会話はなんだかんだでやっぱり上手いなと思った。誰がどう扱ってもセンシティブな難しい歴史だけど少なくとも自分は日本人として本作の日本の触れ方に抵抗は感じなかったし、完成度も高いんだろうしこうやって評価してる殆どの日本人よりはよっぽど考えてるだろうし。面白い面白くないで語るのは違うというのは前提としてただ長くてつまらなかったってだけ。
盲目に池袋のIMAXで見たけど特別こだわる必要はないタイプだった。バランスとしては丁度良いんだろうけどアナログで撮ったオッペンハイマーの原子幻視シーンはもっと見たかったな。ルドウィグ・ゴランソンの曲はめちゃくちゃ良い。
