『TENET』ぶりの待ちに待ったノーランの最新作！
何故日本での公開がこんなにも先送りになったのか分からないくらい、真摯な作りになっていたと個人的には感じた。
反省のポーズばかりの作品だったらどうしようと要らぬ心配をしていたけど、(日本の教科書で育てられた日本人としてはなかなかな)一般大衆含めた戦時下のアメリカ人たちの思想や雰囲気もストレートに描かれてた。
キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、ロバート・ダウニーJr.、フローレンス・ピュー、マット・デイモンをはじめとした新旧の名優の極上の演技+近年の重要作の多くを彩るルドウィグ・ゴランソンの音楽+IMAXの申し子であるノーランの手腕の方程式に狂いはなかったな…
ノーランらしい自由自在な時系列移動でもたらされる映画としての愉悦は他の何かに変え難いものがあった。特に終盤は色々な意味で記憶に残るシーンがたくさん。
実際に被害を目の当たりにした世代や、被曝された方の2世や3世がこの作品を観てどう感じるかは自分には分からないけど、日本での公開が完全に見送られず無事映画館で観れて良かった…！
多分もっと長いタームで咀嚼するべき作品ではあるけど、今の感想メモを取り急ぎ
