原爆は例え体験していなくても
日本人には重く苦しい記憶
「戦争を終わらせてやったぜ」みたいな
アメリカの感覚は受け入れられないし
この先もその部分で分かり合えることは
ないのではないかと思う
ただオッペンハイマーが完成させずとも
遅かれ早かれ何処かの国の科学者が作り上げ
もしかしたらもっと悲惨な形で使用されて
世界は終わっていたのかも
そしてこれから先もその脅威は続くことを
しっかりと描いた反戦映画だったように思う
前半は畳み掛けるようにオッペンハイマーと
その周辺で起きていた出来事を
並べているだけのようにも感じたけれど
広島・長崎に核爆弾が落とされて以降の
苦悩する姿と聴聞会での証言
及びストローズの公聴会には引き込まれた
NHKで放送していたドキュメンタリーと
ノーラン監督のインタビューを見ていたのも
物語をより理解する上で参考になったと思う
出演陣もとにかく豪華だけれど
まさかのゲイリー・オールドマンに
「えっ⁈出ているなんて知らなかったよ！」
とあのシーンで若干頭がバグり
ラミ・マレックはこんな扱われ方でいいの？
と思っていたら、ちゃっかり良いところ
持っていってて、なんだか一安心(何が？)
それにしてもエミリー・ブラント演じた奥さん
めちゃくちゃ精神力強いね！
あとルドウィグ・ゴランソンの不穏な音楽が
大音量で耳に迫ってきて
私の耳がおかしいのか？と思ってしまうくらい
すごく不安な気持ちにさせられたし
もうやめて！静かになって！と何度も思った
きっとオッペンハイマーも同じような気持ちで
いたのかな？と頭がヒートし過ぎて
映画館から出られて本当にホッとした
