本当は見るつもりは全くありませんでした。バーベンハイマーにブチ切れてましたし、あちらとは話というより単語も通じないのだろうと絶望してました。
ノーラン監督は本当に大好きな監督なので、もし「原爆できた！ヤッター！だってしょうがないよね。日本が悪いんだよ、我々は悪くないよ！」っていう内容だったらもう金輪際他の作品も見れないかも、とも思ってました。
ですが、先に見られた方から「すっごく面白かった。真面目に作られてた。嫌な気はしなかった。見た方がいい」と2人ほどに言われまして、見ることにしました。
何と難解すぎて、まず中身がわからなかったっていう…笑。作品賞を取ったし、世界的に大ヒットということはみんなわかったんでしょうね。。すごいなぁ…。
オッペンハイマーの公聴会と、ロバート・ダウニー・Jrの裁判？の時間の前後や、何をされているのか、追いつくのに大変でした。
また、テネットまでは難解なのは行動や場面だったので理解できましたが、こちらは会話と人物名で、セリフで言われる人名が誰なのか一致せず、何が何だか、、こんなにわからなくなることはなかったので、歳かなぁ…とガッカリしました。
錚々たるスター俳優ばかりなのでまだ顔は見分けつきましたが、これが知らない人ばかりだったら、顔すら見分けがつかなかったと思います。少し予習しておけば良かったと後悔しました。。。
ただ、「原爆でけた！ヤッター」の映画でなく、「これで良かったのだろうか？」と問いかける内容だったとは感じました。
良かれと思ってパンドラの箱を開けてしまったけれども、良かれの方向ではなく、もっと悪い方向にいってしまって、気づいた時には取り返しがつかなくなっていたのだということは理解できましたが…。何がしたかったんでしょうか…。
日本に落とすのは仕方がなかったんでしょうか…。一部の人が苦しむのはしょうがなかったんでしょうか…。目的のドイツが降伏したときにやめて良かったんじゃないでしょうか…。でもわざわざあんな村をゼロから作ってしまった以上、莫大な予算が掛かってたと思われ、そこから辞めるなんてできなかったのかも、、。しかし、被害がどれだけなのか当然予想ついていたはずで、、どうすれば良かったんでしょうね…。
ゴジラの監督がアンサー映画を作りたいとのこと。ぜひ作って欲しいと思いました。本作品を多くの方が観て、少しでも原爆への興味、関心が世界中で増え、原爆の恐怖がなくなるといいなと思いました…。
