オッピーの恐怖とは？
96回米アカデミー賞の作品賞はじめ7部門を受賞作！、、、それ自体は下馬評通り過ぎてつまらん笑ですが、、、やっぱり日本だけなんやかんやで上映されなかった作品だけに、関心はありました。
一応世界唯一の核兵器被害国の国民としては色眼鏡なしで観るのは困難ではありますが、あくまで映画として観たつもり。問題は、、、クリストファー・ノーラン作品苦手笑そしてその予感は当たりました。最初から全力で飛ばされて追跡困難😅それだけではないですが、、、
基本⚠️ネタバレ進行
🎞️雨 若きご本人～核爆発？～なんかの公聴会？若くない？～幻影に悩まされる本人～等々いきなりの時系列入れ替えはじまりでわかりにく😅
📖理論物理学者のオッペンハイマは、、、なんやかんやあって米国のマンハッタン計画の責任者として初の原爆実験＝トリニティ実験を成功。すぐに広島長崎に実践投下され原爆の父としてもてはやされるのだが、、、後に原水爆反対の立場を取るようになりアメリカでの立場が危うくなっていく。。。というおはなし多分
オッペンハイマーの波乱の生涯ってのは米国民には一応常識なんですかね？予備知識なし鑑賞を基本としている映画ファンにはいきなり？？の連続でした。若きオッペンハイマー（以後オッピー、、、原爆というシリアスなテーマにこの芸人みたいなニックネームって😅）と、後年どうやらアメリカの赤狩り関係の公聴会で攻められてる、が行ったり来たりしているらしいだけはわかりました。アメリカの赤狩りの歴史ってのも予備知識必要。そこらへん、わからなければ後で調べて何回も観ろ～というのがノーランスタイルなのですが、、、残念ながらそれで見返そうと思ったことないんだよなあ。そこが尊敬してるであろうキューブリックとは違うんだよね。
水爆は原爆を起爆剤にして使う～は、たまたま知ってたけど、それがここで役に立つとは👍
キャストは素晴らしいと思います。主役のキリアン・マーフィー。かなり本人に寄せてます、、、しかしオッピーご本人も結構キャラクターが悪魔的に立っていて、ご本人のインパクトの方がちょっと強いかもなあとも思いました。
悪役ロバート・ダウニー・Jr.は良かったです。授賞式では色々叩かれましたが、演技は素晴らしい。その他いろいろ登場人物というか科学者が次々と出てきて結構混乱します😵💫これ事前に調べたとしても憶えてる自信ないですな。どうもオッピーモテモテらしく奥様含めて3人くらい出てきて、共産党員ネタも絡むので結構そこら辺も笑、、、こっちは奥さんじゃないんだっけ？とか
、、、しかし最高のキャスティングは、、、アインシュタインが、、、『戦メリ』のトム・コンティ！！ハラさん！！！😭アインシュタインに似すぎて恐い笑
矢継ぎ早に編集された展開が、ちゃかちゃか続きましたが、いよいよトリニティ実験のシーンの緊張感はよかったです。なんでも秒読みシークエンスは好きですね。。。悪魔の発明の瞬間は、、、案外こんなもんかしら？という感じです。リアル志向ですね。
ここはもう今までの苦労が報えたという大成功大喜び、あああなた方はそうだろうなあ日本人には忌むべき成功ですが😡、、、原爆投下ニュース！！早？！そこから一躍ヒーローとなったオッピーの苦悩が始まるようです。そこら辺ノーランらしい幻想幻覚シーンもはさみながらどうやら歓喜→恐怖への変化の表現らしいのですが、、、ここら辺の変わりようって一番重要なポイントなんだけれども結局のところ結構さらっと変わっていって、、、実際のところよくわからないですよね
後半はもうひたすら核兵器作ったけど恐い😱のキャラ変がアメリカ政府の怒りと不信感を買って、没落していくのですが、、、ここら辺の描写がオッペンハイマーという人物に対して結構距離が感じられて興味深いところでもあります。
「あなたあんなに原爆水爆勧めてましたよね。なんで変わったんですか？」「。。。」
「恨まれるのは原爆作った人ではなく、、、使った人だ」
安易に結論させない感はありますね。。。あれ？あっさり最後名誉回復？かい
色々指摘されている、広島長崎の惨状を映像にしなかった事は、科学者という現場から遠いところで戦争に影響している感があって、それはそれでより狂ってる感が感じられてよいのかもしれませんね。
オッピーの恐怖というのは単なる作ってしまったモノの影響の恐怖なんですかね？それでも熱中してしまう科学者という性の恐怖なんですかね？色々考えますが。そこら辺もうちょっと掘れなかったもんかなあとも。世界が滅ぶかもしれない実験という魔力。。。ブラックホールの研究者の方が平和だったかもなー
3時間苦痛にはなりませんでしたが、一応今回もノーラン映画は苦手だったなあと確認してしまった作品ですね。テネットの方が同じわからんでもよかったかなあ。あれは設定がバカバカしかったから笑
