このレビューはネタバレを含みます
IMAXで鑑賞
内容は会話劇で難解だったが事前に予習してたため、大筋で内容理解はできた。ノーラン独特の時系列の使い回しやモノクロシーンを用いた表現が特徴的だった。
被爆国ゆえ、どう見るかは複雑だと思うが、1人の科学者の苦悩と功績の精算を描いた伝記としてフラットに見るのが正しい気がする。
主人公とアインシュタインとのやりとりがフックになっており、非常に合点のいくストーリーだと感じた。日本公開が遅れたことで「アインシュタインと原爆」を先に視聴していたが、この映画のアンサームービーだったように感じる。アインシュタインも同じ苦悩をそっちの作品で描かれており、本作でのあの表情のつじつまがあう。
あと原爆の作りとして核融合と核分裂を用いているところを、主人公への批判も連鎖的に広がっていく様でも同じような構図で仕上げているあたりは、この作品ならではだと思った。
また仕込まれている面白さをわかっていない部分もあると思うので、再視聴してしっかりこの作品の良さを丁寧になぞりたい。
TENETあたりから、観測実験などの科学的アプローチが増え出しており、その分野を学ぶとより楽しみ方が広がるんだと思う。
さて今日から自分も、数学を下に見て、わかってる側のフリでもしよう…
