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オッペンハイマーのtakunのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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自分の理解力の無さも起因して、世間からの評価ほど今までノーランの映画にノリきれてなくて、難しい設定を(それ自体は最高に面白いと思う)わざわざ難しく撮る意図の読めなさと姿勢にちょっとうーん、ってなってた。実際今回も、伝記もので、かつ日本の公開が遅れたおかげで、原作やら量子力学やら自分に理解できる範疇のものを準備してから臨んだので、なんとか理解できたものの、時系列が入り組みすぎてるし、登場人物も多いし、もはや元々教養があるか、原作を読んでる人じゃないと理解できないようなシーンもさらっと挿入してきて、なんか途中からちょっと腹立ってきた。でも少なくともこの映画に関していえば、この構造によって、複雑すぎるオッペンハイマー元来の性質(3時間「しか」ないので難しいけどここが何となく弱い気がした)と人生が際立つような気もした。
結論観るべきかといえば観るべきで、IMAXで観るべきかといえば観るべき(スペクタクルな映像のため、というよりは、ポートレートによる登場人物の表情がかなり印象的だったので)なんだけど、それはオッペンハイマーという人物が言葉を選ばずにいえば圧倒的に魅力的だからで、それゆえ原作がとても面白いからだと思う。なので脚色のクオリティは正直わからなかった。絶対に駄作ではないと思うけど。
フローレンスピューはヒステリックな女性を演じさせたら世界一だ、すごい。
ロバート・ダウニー・Jrもアカデミー賞授賞式まで嫌なやつの演技続けててすごい。
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