米国の原子爆弾の開発を指揮した物理学者の話。
充実した時間だった。
キリアン・マーフィーのあの何とも言えない表情はとても印象に残った。
話として知らないことばかりだったのでためになった。
一方で公聴会のくだりは何が行われているのかぼんやりとしかわからず、もう少し知っていればより楽しめた気がする。
実験成功の場面やその後の集会のシーンでは広島平和記念資料館で見たことが頭に浮かんできていたたまれない気持ちになった。
一方で、彼がそこにたどり着いたのはそれまでの研究成果の礎があってこそだと思われ、彼一人の責任とは感じなかった。
そして、仮に米国が研究していなければ、ソ連が研究を進めて、いつかは開発にたどり着いただろうから、どっちが良かったかわからないなと思った。
一応監督がそう望んでいるようなので、IMAXで見たけど、普通の劇場で見てもそんなに感想は変わらなかったように思う。