arisa

オッペンハイマーのarisaのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0
原爆の父と呼ばれたロバートオッペンハイマーの伝記をクリストファーノーランが監督
宇宙やSFや空想世界の話ではなく伝記、ノンフィクションなのでストーリーもある程度わかってしまう
それをどう表現して、どうすごいんだろう?と思ったら、ものすごかった、、
3時間ほぼずっと畳み掛けるような会話劇でこの情報量とほぼ会話で作られてるのに、飽きさせない音響や演出で入り込んでしまいあっという間に3時間経った
決して原爆を肯定したような映画ではない、と個人的には感じた
開発に携わる学者の中には原爆投下を反対した人も少なくなかったそう
原爆投下を体験した人、見た人、投下した人、その他に本当に、生に、原爆を体験したかのように原爆の恐ろしさを感じられるのって、作った学者や、数式やこれまで実験の経験からその恐ろしさをリアルに想像できる学者じゃないだろうか
天才学者であり、原爆を作ってしまったが故の孤独や恐怖や苦悩なんかもあったのだと、これを観て想像する
とは言え、やはりあんなに恐ろしい物を日本にアメリカは落としたんだという恐ろしさというか悲しさというか悔しさというか、、感じずにはいられない
最後のアインシュタインとの会話が皮肉にならず、現在進行形で波紋のように広がって世界を破壊しているのでは…というのが1番恐ろしく悲しい事実だと思う
何はともあれクリストファーノーラン、すごいや
arisa

arisa