180分。歴史的背景が分かるとより楽しめるであろう作品。というかある程度ベースの知識は必須かも。1回では解読しきれない。
観る人によってはかなりツラいであろうシーンも多々ある。シアターの入り口に核爆発のシーンがあると注意の張り紙が出ていた。
日本人なら誰でも核兵器の恐ろしさは小学生のうちに学ぶけど、海外ってどうなんだろう。洋画では核兵器への解像度の低さが目立つ描写(エンタメ要素込みだろうけど)って往々にしてあるけど、この映画を観たアメリカはじめ海外の人はどう思ったのか気になる。業火の元には何十万もの罪のない人々がいたことが想像できるもんなのかなぁとぼんやり。
ツイッターで「正直原爆を落とした側の苦悩や葛藤は知ったこっちゃない」的な意見を見て、そうだよな〜と共感する一方で、こんな風にして広島と長崎が一瞬のうちに焼き尽くされたのかと憤る気持ちや、映画ながらも彼にも一応苦悩や良心の呵責があったのかと思いを馳せる機会にはなった。
あとは何より主演のキリアンマーフィーの演技がエグい。怖い。「私の手は血塗られている」と言ってたけど、その経験ないはずなのになんであんな演技できるんだ。
2024年32本目
