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オッペンハイマーのfilmooのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

ノーラン10本目。
登場人物や原爆に関する予習は一切せずに観た。
オッペンハイマーの物語は良かったが、映画の予告を観ているような気分になる前半のダイジェスト的なシーンと引き換えに描かれたRDJ演じるストローズ関連のシーンがあまりにも退屈で、池袋グランドシネマサンシャインのIMAXで初めて座ってみたプレミアムシートのリクライニングの心地良さも手伝って少しウトウトした。水曜なので映画自体は1300円、IMAXとプレミアムクラスで実質1600円プラス、通常料金と比べれば1000円プラスの計算になるので長時間の作品や大事に観たい作品なら悪くない選択だとは思った。
去年観た『スリーパーズ』や『キラーズオブザフラワームーン』でも同じようなことを感じたしいずれも実話ベースの映画だから仕方無いのだろうけど、日本人だからか自分の感覚が古いのか、裁判のようなシーンにカタルシスを感じないのでどうしてもその部分で低めの評価になってしまう。
原爆に関して積極的に学んだことのない日本人の多くはネガティブなイメージを抱いているだろうし自分もその中の一人で、本当に無知なので原爆はオッペンハイマーというマッドサイエンティストが作り上げたのかと勝手に思っていたが、母国とドイツの緊張関係の中で多くの天才を集めて監督的立場で原爆を完成させて戦争を止めようとしていたことが分かって良かった。
様々なシーンでの爆発の表現は面白かったし人々が足でドシドシと音を鳴らす表現も良かったけど、やっぱりノーランにはSFを撮ってほしいと思った。『ダンケルク』で戦争を描き、今作で戦争を終わらせて、次は戦後が舞台でも良いから強めのSF要素を…。
RDJはトニースターク臭が残っていてアカデミー助演男優賞の凄みは感じなかった。
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