みーー

オッペンハイマーのみーーのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.2
去年ユニバーサルがバービーと公開時期を一緒にしたせいで
バーベンハイマーなんてミームを拡散されて大炎上していた映画
日本でのロードショーを今か今かと待っておりました

公開前のアカデミー賞でロバート・ダウニー・Jrのアジア人差別などほんと話題に事欠かない映画で観る前から正直不安でした




決して戦争を讃美する映画ではなかった
もっとプリミティブな欲というか
飽くなき探究心、知識欲、焦燥
そこに他者の嫉妬や恥辱、名声欲があった


ドイツは降伏し日本には余力も無かったのにトリニティ実験を進めたのは何故なのか
決定的に終わらせたかったのか
ソ連への力を誇示したかったのか
出生のユダヤ系移民が大きく関わってくるのか

なんにせよ原子爆弾を投下する前と後では全く別の世界で
今やアメリカ、ロシア、フランス、イギリス、中国、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮の9つもの国が核兵器を所持している
本編最後の一言が重くのしかかる
水面に降る雨の如く世界中に原爆を投下する日はもしかしたらすぐそこまで来ているのかもしれない



しかし広島、長崎、京都の名前が上がるたびに体温が上がるのを感じた
この感覚は大切にしまっておきたい


アインシュタインってもっと昔の人だと思ってた
オッペンハイマーと2人でいる描写が不思議だったけど皮肉が効いてたな

TENET同様ルドウィグ・ゴランソンの劇判が凄かったな作曲賞も頷ける
IMAXで聴けてよかった

めっちゃ登場人物が多いし
字幕も難解で余裕がなかった
もう一度観たい
みーー

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